2013年9月25日水曜日

肝火上炎

肝火上炎(かんかじょうえん:肝火・肝火旺)
肝の陽気が過亢進した状態で、実証のみである。
肝気鬱結が助長して起きることが多いが、急激な情緒的興奮により生じることもある。
長引けば陰液を傷め肝陽上亢へ移行する。
神経症、高血圧、肝炎、胆嚢炎などの疾患に見られる。

主症状
いらいらが強く怒りっぽい・入眠困難、悪夢を見る、激しい頭痛、めまい、耳鳴り、突発性難聴、目の充血、口が苦い、呑酸、口渇、便秘など

治法
清肝瀉火
方剤
竜胆瀉肝湯、当帰竜薈丸

※心火旺の場合も不眠や興奮、いらだちが見られるが動悸を伴い、肝火上炎では眼の症状(充血など)、心火旺では舌に異常が見られる。


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